ドキュメンタリー作品

2016年、二人の大学生が「Mothers' Cafe」にメールをくれました。
二人ともメディアを勉強している学生で、一人はゼミの課題として、もう一人は卒業制作として、ドキュメンタリー作品への出演依頼でした。
テーマを探し、インタビューし、撮影・編集・ナレーションと全て1人の学生がこなしている作品です。
それぞれの作品が完成したので、ここに掲載します。

「触れる絵本をもっと」

一つ目は武蔵大学四年生、岡倉亮太さんが卒業制作として作った作品です。
「点字の絵本について作品を作りたい」というメールをいただきました。
学生とは思えない丁寧な文章に驚き、まっすぐな人柄といい作品を作りたいという思いを感じ、直接会ってお話を伺うことにしました。
実際お会いしても、その印象は変わることはありませんでした。
私に会うまでに作品の取材を重ね、点字付き触る絵本のことも本当に詳しく調べていることがよく分かりました。
点字で絵本を読み聞かせている親子として、普段の読み聞かせの様子を撮らせてほしいという具体的な依頼をいただきました。
完成した作品を見させてもらい、私も点訳絵本作りで知らなかったことがたくさんあり、勉強になりました。

※ニュースの卵に掲載されているこちらの作品は、2018年3月31日までの掲載になります。

「特別なんかじゃないんだよ?全盲ママの子育て」

こちらは法政大学三年生、林原あずささんの作品です。
「日野市で子育てしているお母さんを取材したい」ということで、メールをいただきました。実際お会いしてみると、メールの印象通り聡明で礼儀正しく、とても好印象を受けました。
視覚障害を持つ人とは初対面だったという彼女と、娘を連れてたくさん出かけました。自宅に遊びに来てもらい、娘の運動会にも来てもらい、一緒に旅行にも出かけました。
そうして、彼女の中で「全盲ママの子育て」「一人の母としての子育て」をまとめて作品に仕上げてくれました。

※クリックすると再生が始まります。

「二つの作品に関わって感じたこと」

点訳絵本の作品を作ってくれた岡倉さんは、最初から「こういうものを作りたい」と決まっているものに関わらせていただきました。
私のドキュメンタリーを撮ってくれた林原さんは、一緒に長い時間を共有して、その中から感じたことを作品にしてくれました。
それぞれ異なったタイプの作品の作り方はとても興味深かったです。
二人とも、どんな作品を作りたいか、何を伝えたいかをしっかり自分の言葉で語ってくれたのが印象的でした。
これまで6年間の娘の子育ての集大成とも言える素敵な作品を作っていただけたこと、感謝しています。